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プリウス盗難続発、容疑で男逮捕　「イモビカッター」使用か　福井
福井市内で１５日、トヨタ製のハイブリッド車「プリウス」の盗難が複数台相次ぎ、このうちの１台を盗んだとして窃盗の疑いで３０代の男が逮捕されたことが、捜査関係者への取材で分かった。男は「イモビカッター」と呼ばれる特殊な不正器具を所持しており、車の盗難防止装置を解除していた可能性もあるとみられる。
　福井署などは同日、福井市内でプリウスの盗難情報を受け、緊急配備を敷いて追跡した。同日昼ごろ、坂井市丸岡町の国道８号を逆走して衝突事故を起こした男の身柄を確保し逮捕した。男の運転していたプリウスの前方のナンバープレートは名古屋ナンバーで、後方は福井ナンバーだった。事故によるけが人はいなかった。
　福井市内では同日未明からプリウスの盗難が続発。国道８号を逆走する事故のほか、別のプリウスは質店に突っ込んだ。県警は共犯者がいる可能性もあるとみて捜査している。
　プリウスなどには「イモビライザー」と呼ばれる盗難防止装置が装備されている。イモビカッターはその装置を解除する機器で、エンジンを始動することができる。名古屋市などではこの機器を使った自動車盗難が発生している。
　福井市内の自動車ディーラーによると、イモビライザーは車側のコンピューターと電子キー側の暗号が照合しなければエンジンがかからないセキュリティーシステム。イモビカッターは、そのセキュリティーを無効にする器具。
　このディーラーは「県内でイモビカッターを使った手口を聞いたことがない。お客さまが安心して車を購入できなくなるのではないか」と不安げに話していた。
　愛知県ではイモビカッターの所持などを規制する条例制定の動きがある。
YAHOOより。