<カーナビ盗>狙われるトヨタ純正品 3万~5万円で売却 yahooより。
トヨタ自動車の純正カーナビが盗まれる被害が多発している。愛知県警によると、県内で今年1月から10月に1976件起きたカーナビ盗被害の大半がトヨタ純正品だった。トヨタ純正品には他の車に装着しても使えなくするため、トヨタの販売店でないと解除できないパスワードの設定機能があるが、パスワードを設定せずに被害に遭うケースが多い。県警は「盗難や転売を防ぐため、パスワードをしっかり設定して」と呼び掛けている。
名古屋市中川区江松の住宅地にある複数の駐車場で9月22日夜から翌朝にかけ、トヨタ車7台から純正カーナビ7台が盗まれた。いずれも窓ガラスを割り、鍵を開ける手口だった。パスワードを設定したカーナビは小さな赤色のランプが点灯するが、7台はいずれも設定しておらず、ランプが消えていたため犯人に狙われたとみられる。
県警中川署がカーナビを盗まれた被害者7人に聞いたところ、6人はパスワード機能を知らず、残る1人は「面倒だった」ため設定していなかった。
県警によると、昨年1月~今年2月に盗まれたカーナビのうち、トヨタ純正品が86%を占めた。犯人は、盗んだ品をインターネットオークションなどで転売するケースが多い。国内の新車販売でシェア4割以上のトヨタの純正カーナビはネット上で人気が高く、「1台3万~5万円で売れる」(捜査関係者)。
トヨタは窃盗犯に対抗するため2007年以降、カーナビにパスワード機能を追加し、販売店に持ち込まなければパスワードを解除できないようにした。パスワード設定率を上げるため、11年以降の製品では、カーナビが起動するたびに設定を呼びかける画面を表示。今年4月からは警察庁から盗品リストの提供を受け、販売店に持ち込まれたカーナビと照合する作業を始めており、パスワードが設定されたカーナビは盗まれにくいという。